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「今年も生成AIが中心ですよね?」
昨年も参加した私は、正直そんなテンションで会場に向かいました。
派手な新技術より、“また同じテーマかな”という予想の方が強かったのが本音です。
ですが、会場に入ってすぐに違和感を覚えました。
人が多い。とにかく多い!


通路は常に混雑し、商談席はほぼ満席。
新ネタというより、
導入目的を前提として来ている人の数が明らかに増えていました…!!

引用:AI博覧会Osaka2026開催報告書より
なぜ「新しさがない」と感じるのか
展示テーマは大きく変わっていません。
- 生成AI活用
- 業務効率化
- DX支援
- AIエージェント
ラインナップだけを見ると、昨年の延長線上です。
正直、“驚きの新サービス”が登場したわけではありません。
ですが、今年の違いは“展示側”ではなく“来場側”にありました。
昨年は
「AIって何ができますか?」という質問が中心。
今年は
「うちの営業組織に当てはめるとどうなりますか?」
「導入までどれくらいかかりますか?」
といった、具体的な相談をよく耳にしました。
市場が“興味フェーズ”から“実装フェーズ”へ移っている。
これが最大の変化だと感じました。
営業領域で進む“AIの標準装備化”
営業代行・テレアポ代行のブースは特に印象的でした。
単なる外注サービスではありません。
- AIによるターゲット抽出
- トークスクリプト自動生成
- 通話ログの要約・分析
- 次アクションの自動提案
いわば顧客開拓から商談化、その後のフォローまでのプロセスを、人とAIが連携しながら進める“人×AIのハイブリッド営業”。
人手不足の代替というより、
精度を上げるためのAI活用にシフトしていました。
営業は属人的だと言われがちですが、
その“勘”や“経験”をAIで補強する流れが確実に進んでいます。
一方、簡易アプリ開発のブースでは、数分で業務アプリの試作を行うデモもありました。
これは主役ではないものの、「まず小さく試す」という市場の姿勢を象徴している存在でした。
完璧なシステムをいきなり作るのではなく、まず動くものを作って検証する。
この発想が、多くのブースに共通していました。
「検討」から「具体設計」へ
今年の商談で多かったのは、次のような会話です。
- 既存業務との接続方法
- データ連携の可否
- 社内説明資料の作り方
つまり、導入前提での“詰め”の議論。
昨年は「面白そうですね」で終わる会話も多かった印象ですが、
今年は「では、いつから動けますか?」という話に進むケースが増えていました。
AIは話題ではなく、前提条件になりつつある。
営業としては、
「AI活用も可能です」と言う側から、
「どう活用するか設計できます」と言える側へ変わる必要性を強く感じました。
新サービスが少ない=成長していない、ではない
たしかに、革命的な新カテゴリは多くありませんでした。
ですが、参加者の層は明らかに変化しています。
- 経営層の増加
- 事業責任者の参加
- 具体的な予算の話
これは市場の“成熟”の証です。
派手な新技術が出るフェーズから、
地に足のついた実装フェーズへ。
寿司で例えるなら、
珍しい創作ネタよりも「定番をどう磨くか」の段階です。
派手さは控えめでも、本気度は大トロ級。

最後に…


もちろん、展示会で情報は得られます。
しかし実際の導入では、
- 業務の棚卸し
- 優先順位の整理
- 社内合意形成
- 費用対効果の説明
といった現実的な壁があります。
記事を読んだだけで、ここまで進めるのは難しいのが実情です。
情報と実装の間には、大きな溝がある。
AIを知っているかどうかではなく、どう使うかを語れるか。
その段階に確実に入っています。
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